2026年6月8日、東京社労士会自主研究会「産業カウンセリング研究会」にて、
「生成AIによる『理論武装メール』への賢い初動対応術」
をテーマに話題提供を行い、社労士の先生方と実務的な意見交換を行いました。

近年、休職・復職対応や労務トラブルの場面において、生成AIを用いて作成されたと思われる、法的根拠や専門用語を多用した長文メール・文書に対応する機会が増えつつあります。
一見すると論理的で説得力があるように見える一方で、復職判断、長時間労働、ハラスメント、就業規則、傷病手当金、外部機関への相談など、複数の論点が同時に提示されることで、企業側が対応の優先順位を見失いやすくなることがあります。
当日は、こうした「AIアシストメール」に対して、企業・社労士・産業医がどのように初動で論点を整理し、事実関係を確認し、冷静に次の対応へ進めるかについて共有しました。
また、参加された社労士の先生方との意見交換を通じて、労働紛争やあっせんの場面でも同様の構造を持つ文書が増えていること、今後の休職・復職対応においてもAIを用いた文書作成・主張整理への対応が重要になっていくことを改めて実感しました。
生成AIが発展する中でも、直接の対話を通じて当事者の本当のニーズやこじれの背景を把握し、文章ではなく事実に基づいて整理することは、士業ならではの重要な役割であると再確認しました。
今後も、人事労務担当者、社労士、産業保健職の皆さまと連携しながら、実務に即した休職・復職対応のあり方について検討を続けてまいります。
このような貴重な機会をいただいた東京社労士会自主研究会「産業カウンセリング研究会」の皆さま、ご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。